万年筆や高級なペン等を固定させて傷が付かないようにする為です。

当社のペンケースはハリのある1.2mm厚の革2枚を縫い合わせた2.4mm厚の革を使っていますので、頑丈で堅牢性に優れていますが、

ペン差しを付けるとなると、厚みも含めてサイズ的にかなりシビアな設計になります。

何度か試作をしましたが、取り出しにくかったり、出し入れするときにファスナーに当たる恐れがあり、なかなかうまくいきませんでした。

傷が付かないようにペン差しを付けるのに、出し入れの際に傷が付いては意味がありません。

試行錯誤した結果、革の特性を生かした可動式のペンホルダーを取り付けることにしました。

1.2mm厚の革を2枚合わせにした2.4mm厚の革の土台にペン差しを付けて、その土台の4隅を本体に縫い付けることで、

本体から浮き出すように可動するようにしました。

それにより出し入れもしやすくなり、ファスナーに当たる心配も無くなりました。

ペン同士が当たらないようにペン差し部分を長めにしています。

縫い付ける場所をオフセットしていますので、ファスナーを閉めた時にペン同士が重なりません。