2019/09/16 19:19
革製品は丈夫で長持ちしますが、値段は他の素材に比べるとかなり高いです。
革は大きさをds数で表し、1ds(10cm×10cm)の値段で価格が決まります。



うちで使っているイタリアンレザーで1ds140円位、ブライドルレザーが1ds300円位、オークバークベンズは1ds400円位の値段になります。
また革の厚みもそれぞれ違うのですが、革は薄く漉いてもらっても加工代はかかりますが、値段は5mmでも1mmでも同じ値段です。
例えば1ds140円の3mmの厚みの革を100ds買うと14000円、この革を1mmに漉いてもらっても革の値段は同じ14000円です。
つまり銀面と呼ばれる革の表皮が値段を決めているようなものです。
もちろんペラペラの銀面だけでは丈夫な製品はできませんが、革の値段はそのようになっています。
うちで作っている製品はオークバークベンズのベルト以外は全て銀面のついた1.2mmの革を2枚合わせにした2.4mmの革を使っています。
当然2.4mmの革1枚で作るよりも原価は倍掛かりますが、堅牢性は高くなり、丈夫で長持ちする製品になります。
ペンケースやキーケースなどもここまで頑丈に作らなくても問題はありませんが、革製品は経年変化が所有する楽しみの1つです。
革がせっかく良い感じにエイジングしてきたときに、製品としての耐久性が無くては勿体無いと思います。
これからも高くても良い革を選び、その革に負けない丈夫な製品を作っていきたいと思います。


